こんにちは。インキュベーションマネジャーの岩﨑です。

人生100年時代のキャリアを考えるコラムを書き始めて4回目になります。ここでちょっとおさらいをしてみますね。

第1回ははじめの一歩として、今の仕事や状態にある「違和感に気づく」こと、その心の声を聴くことから始めようとお伝えしました。第2回では、心の声を聞いたら「まず動いてみる」ことを提案しました。ずっと気になっていることを始めてみるとか、ふと浮かんだ友人と会ってみるとか、できることでいいのです。そして、第3回は「仕事から学ぶ」必要性に触れました。どこにいても仕事を通じて学ぶことが次のステージにつながるわけです。そのチャンスは、自治会やボランティアなど誰にでもあるものです。

さて、仕事をしているとつい「お客さんの言うことに応えなければ」「これが私の仕事だから」とやるべきことに集中していますよね。これはとても大切なことです。しかし、そのことで「自分らしさ」が見えなくなることがあります。

例えば、家族の生活やローンがあると責任感から仕事をしていたけれど、子供も巣立ちローンもなくなった時に、無性に「自分らしく生きたい」と思うかもしれません。会社勤めをしているときは、会社の売上しか考えられなかったけれど、退職したら社会貢献したいという気持ちが強くなった人もいます。

自分の好きなことだけでは食べていけないと言う現実もあるかもしれませんが、そうだとしても時々自分は何のために働いているのか?自分が大事にしたい価値観とは何だろうと考えるのは悪いことではありません。今、頑張っているのは「自分の成長のため」なのか「生活のため」なのか?「会社のため」なのか「社会をよくするため」なのか?家族と生きることが重要なのか、好きな場所で好きな時間に働けることが大事なのか?一人で仕事するのが自分らしいのか、それとも仲間と一緒に何かを成し遂げたいのか・・・。もちろんこれ以外にもたくさんの「大事にしたいこと」は存在します。

さて、皆さんはどんなことが大事ですか?転機がきた時に方向を示してくれる大事な要素が「大事にしたいこと=価値観」です。「価値観も大事にしながらキャリアを歩む」という考えが100年時代にはフィットする気がします。

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