こんにちは。インキュベーションマネジャーの岩﨑です。

企業を退職したり、今の仕事を離れたとき、心配ごとのひとつは「次の居場所があるか」ということではないでしょうか?

私もつい最近、会社を辞めたのですが何とかお客様を得ることができて、個人事業主としてスタートしました。どんな人が声をかけてくれたのだろう、と思って振り返ってみると、次のようなポイントに気づきました。

1)退職後に助けてくれたのは、自分が在職中にできるだけ誠実に、付加価値をつけて対応をしてきた人たちでした。例えば、いつも待たされると思われている仕事にはできるだけ早く回答する、また期待より少しだけ親切な資料を作って送るといった対応です。自分では大したことはしていないと思っていても、辞めた後に継続して声をかけてくれるのは、そうした努力を理解してくれていた同僚かもしれません。

2)立ち上がったばかりの協力会社にも育てる意味で仕事を出したり、発注が減るなど何か困っていそうな相手の状況を敏感にキャッチし声をかけたりといったことは、後々助けてくれる側になってくれる可能性があるように思います。発注に限らず、相手の状況を理解して「助ける」という行為が大事なのではないかと思います。

3)修羅場のような大変な時期をともに過ごした人たちも、退職後に仕事の発注者になってくれました。おそらく、自分をかけて戦っていたプロジェクトの関係者は、私の人となり、信念を見ていて一歩深い信頼感をもってくださっているのだなと感じました。

以上のように、前職(在職)中から、仕事関係者どどのようなやりとりをしてきたか、が退職後の居場所づくりにかかわると思います。仕事を辞めたいと考えている人で不安を感じている人は、今(在職中)だからこそできることはないか考えてみるのもひとつかもしれません。

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